皆さん、外出時に車椅子マークが付いた駐車場(写真@)を見かけた事があると思います。 名称は「車椅子専用駐車場」もしくは「障がい者等専用駐車場」と言われています。
この駐車場には2つの大きな特徴があります。 *建物出入り口に近い所に設けられている *一般の駐車場より幅が広い 「福祉のまちづくり条例」では *施設の出入り口からの距離が出来るだけ短くなる位置に設ける *幅は3500mm以上とする *車椅子使用者用である旨の表示をする となっています。 何故一般の駐車場と違って幅が広いのだろうか。と、お思いの人が多いでしょう。 我々車椅子使用者が車の乗り降りをする時には大きくドアを開かなければなりません。 写真Aは一般駐車場に駐車した時のものです。 大きくドアを広げると、はみ出してしまいます。隣に駐車されてしまうと大きくドアを広げる事が 出来なくなり、乗り降りが出来なくなるのです。
その車椅子マークの付いた「障がい者等専用駐車場」に *建物に近いから *駐車場が混んでいて、たまたま空いていたから *すぐに用事が終わるからちょっとだけ と、言って一般の方達が駐車されるケースを良く見かけます。 そうなると、我々車椅子使用者は専用駐車場を使えないばかりか、建物(施設)の利用までも、諦めざるを得なくなります。 そこで一般利用者の注意奮起として、車椅子マークの付いた「障がい者等駐車場」を青色塗装をして注意を促そうとする試みが(社)全国脊髄損傷者連合会山形県支部で実施され、一定の 成果を上げて来ました。 その成果のもと、埼玉県でも(社)全国脊髄損傷者連合会埼玉県支部と「障がい者等駐車場マナーアップキャンペーン」を実施している埼玉県福祉部福祉政策課と協働にて、青色塗装の実施を計画しました。 埼玉県との協働での塗装候補地には、埼玉県所沢市立松井公民館が上がりました。 松井公民館の隣には体育施設の「所沢サンアビリティーズ」があり、車椅子使用者が多く利用します。松井公民館と兼用の駐車場はすぐに満車となり、3台ある障がい者等駐車場も 一般の方達の利用が多く見受けられ、車椅子使用者から不満の声が上がっていました。 そこで(社)全国脊髄損傷者連合会埼玉県支部は松井公民館と所沢市役所に、 障がい者等駐車場の青色塗装の意味と実施の交渉を行い、その結果承諾を得る事が 出来ました。 @まずは塗料関係の準備です。 青色の色に関しては、国際シンボルマークの規約では、対比を明確にする為に濃いブルーと白、もしくは黒と白にして使用するとうたっております。
A3区画ある車椅子マークのついた「障がい者等駐車場」の清掃からスタートです
B一部規定の幅3500mmに満たない区画もあった事で3500mm以上の幅を確保する為に 荷造り用の紐を使い、青色部分と白色部分との塗装区別を付ける為に墨だしと呼ばれる 作業を行います。
C隅部の立ち上がり部分、白色塗装部分を布テープで覆った後に全面的に、ローラーと刷毛を 使用し、青色塗装を行います。 塗装は速乾性を使用し、まずは下塗りを行います。 1時間の乾燥時間をおいて、上塗りを行います。
D上塗りの塗装が十分に乾燥を確認した後に布テープをはがし、白色部分の塗装に取り掛かります。 国際シンボルマークである車椅子マークを切り抜き作成した木製型枠を、青色部分に置き マーキンク゜チョークで車椅子マーク部分に印を付けます。 その後白色と青色の境目部分に布テープを覆い、刷毛で白色塗料をぬります。
E下塗り・上塗りを経て十分に乾燥した後に布テープをはがし、全工程終了となります。
全作業工程が終了して数日経った後に、駐車場の様子を伺いに訪問しました。 平日、公民館の利用が多く、駐車場がほぼ満車の中、青色に塗装された駐車場は空きの状態。 その中で横を通る利用者が、 「あぁ、障がい者の駐車場ね。」 「すごいね。これは目立つよね。」 「みんな停めちゃうからね。」との声。 又、利用者の視線が青色に集中し、関心度が高い事が感じられました。 障がい者や高齢者の社会参加の意欲が高まっており、外出先での車椅子使用者を見かける事が多くなって来ております。 我々車椅子使用者にとって自動車は有効な外出手段です。 モラルの低下が言われていますが、今回の青色塗装の実施で一般方達のマナーアップに繋がれば良いと思う次第です。 (社)全国脊髄損傷者埼玉県支部としても、埼玉県と協働に今回の事業である 「障がい者等駐車場」の青色塗装の実施個所を今後も増やして行こうと計画しております。 最後になりましたが、当日障がい者等駐車場青色塗装にご協力頂いた協力者の皆さま、 この場をかりてお礼の言葉と代えさせて頂きます。 ありがとうございました。
【実施報告者】 社団法人全国脊髄損傷者連合会埼玉県支部副支部長 |
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